播州三木打刃物

(のこぎり)
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三木金物の鋸の特長

エジプトでは約紀元前3500年の
青銅鋸が発見されておりますが、
日本では古墳時代の出土鋸が
例程ありました。
三木では寛保2年(1742年)
鋸鍛冶が3件あり、
一寸の狂いのない鋸の
鍛造技術と目立ては、
鋼の強靭さを追求した究極の製品、
の芸術品だと賞されています。

製造工程

1原材料

炭素工具鋼を使用

2材料裁断

鋼を加熱(800~900°C)に熱し、
槌で鍛えながら形を造る。

3鍛造(荒打ち)

炭素工具鋼を使用

4焼なまし

鍛接、鍛造で乱れた鋼の組織を7
50°Cに熱した炉に入れ、ゆっく
りと冷やし組織を球状化する。

5生ならし

焼き入れ後は歪が取り難くなるた
め、焼き入れ前に大方の歪を取る。

6整形(たちまち)

グラインダー等で形を整える。

7首接ぎ

鋼の元部に柄に入る部分を接合す
る。

8首整形

首部をグラインダーで形を整え
る。

9火造り(マチ打ち)

首や中子部分の形を整える

10焼入れ

780°C~800°Cに加熱し水に漬けて
急冷し、鋼を硬くする作業。

11焼き戻し

400℃に加熱し、鋼に粘りを持
たせる。

12焼刃ならし

歪を取る。

13研ぎ

表面を研磨する。

14打合せ

仕上げ研磨をする前に歪を取る。

15バフ研ぎ

仕上げ研磨。

16すり廻し

周線部分をグラインダーで整形す
る。

17目切り

刃を切り込む。

18アサリ打ち

裏表交互になるようにアサリを開
ける。

19上目付け

刃の頭頂部にヤスリ等で角度を付
けてすりこむ。

20銘入れ

商標等を刻印する。

21仕上歪取り

仕上げで生じた歪を取る。

22柄付け

柄を取り付ける。

完成

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